読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

スタジオフリーの物語

80年代を駈け抜け30年、ようやく過去の私と向き合う

私の軌跡ー1-4

FITの休刊

f:id:indigoshake1357:20160724110640j:plain

まだ、ベンツとロレックスの似合う女ではなかったものの、

フィットネス情報誌月刊FITの仕事は順調、他社からのレギュラーも加わり、

スタジオフリーの月商は500万円を超えるようになっていました。

 

当初数名だったスタッフを、20名近くまで増員し、

事務所も、小規模な新築ビルの3階ワンフロア、20坪に移転いたしました。

 

車は、中古ファミリアから、憧れのハイソカー新型ソアラ。

自動でトランク後方に、大きなテレビアンテナがにゅーーーっと、出るタイプを購入したりして。

 

順風満帆なはず?の、

ある日。

 

いつも、M製菓N課長は、なぜか新宿にある京王プラザホテルのラウンジがお気に入りで、

その日も、普段の打ち合わせのつもりで、出かけていきました。

 

「あのね。悪いんだけれども、先月号でFIT休刊になったんだよ。」

 

「はい?」

 

「休刊って、いつまで?」

 

「無期休刊ってとこかな。」

 

何じゃそりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

しかも、

事後報告じゃねーーーーーかーーーーーーーーーーーっ!

 

どうする?事務所家賃、20万だし、引っ越してまだ一ヶ月だよ。

だったら、引っ越す前にいってくれよ、おやっさん!

車のローン、まだ買ったばかりだよ、たくさん残ってるよ。

スタッフ雇って、一ヶ月の人もいるんだよ。

 

おやっさん、勘弁してくれよーーーーーーーーーーーー!

 

どうにもこうにも、ならない。

はじめての、心臓ばくばく、誰にも会いたくない、手が震える。

 

「氏家君に、これだけは託そうと思う。」

と、渡されたのは、

 

1万通を超える、FITのアンケートはがきやプレゼント応募ハガキ。

読者のべ1万人の住所、氏名、年齢、職業、電話番号がかかれたものでした。

 

うーーーーーーーーーーーーーん。

 

いっちょ、やるか!

と、もとFITの編集に携わっていたT企画のNさんに、

「こういうわけで、うちで働かない?」

と誘い、

 

スタジオフリーは、自社で自費で、DEAR FITなるフリーペーパーとして、

発行部数1万部の、再創刊を決めたのでした。

 

まーーーーー無謀です。

 

印刷費、1号あたり300万円、カメラ、編集、デザイン、人件費内外含めて300万円。

事務所保証金のための借り入れ。銀行から300万円。

他社からの売り上げ200万円。

広告収入 ちょびっと。

 

広告増えなきゃ、大赤字の暴挙にでたのでした。

 

氏家24~25歳くらいの夏でした。

 

 

続く