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スタジオフリーの物語

80年代を駈け抜け30年、ようやく過去の私と向き合う

私の軌跡ー3-6

3章 スタジオフリー崩壊までの話

崩壊<フィクションとしてお読みください>

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赤羽の叔父撮影

 

もう、完全に理解できた。

本店の方々が、私に罵声を浴びせても、

G社が私が逃亡しないように、見張りの人間をつけ、

大阪の○○○税理士のところへ新幹線で行っても、

 

ひとりとして、

「大丈夫ですか?」とか、

「何か、あったんですか?」

と、デザインスタッフは誰も私に聞いてこない。

 

知らぬ間に、少しづつデスクや書庫などが運び出されていく。

 

これまで、デザイン部門のスタッフから、

「マネージャー」と呼ばれていた私に向かって、

A社長次女の事務員が、

 

「<氏家さん>の荷物、どうしますううう?」

と、私に聞く。

 

どうします?って、どこに運んでるのか知らないし。

 

「みんな、秋葉原の本社のあるビルに移るんですけどおお。」

 

あ、そう、そういうこと。

ふーーーーーん。

 

だいたい、デザイナーの妹が、何も私に言わないのは、

どう考えてもおかしい。

 

ある日、いつものように、箱崎のホテルスイートルームへ行くよう、

G社の見張り番から言われ、向かった。

 

いつものつるし上げの中、

○○○税理士が、

「今日、K子ちゃん、くるの?」

とA社長に聞いた。

 

K子ちゃんとは、ムサビの友人のデザイナー。

 

「いやあ、Wさんは、なんか体調悪いそうですねん。」

 

頭がさらにくらくらしてきた。

 

ぱたん、と、ドアが開いた。

 

「ああ、K子ちゃん、K子ちゃん、来てくれはったんやあ、腹痛いのになあ。」

税理士が聞いたことのない、甘えた声で、K子を手招きする。

 

「脚、むくんでないかあ?」

と、K子のふくらはぎをマッサージ始めた。

 

税理士、いつもの、壁が割れそうな怒鳴り声で、

 

「わりゃああああ!(私)、おんどりゃあああああ!(私)、

K子ちゃんなんか、体調悪いんの、脚引きずってまでして、

きてくれはったんやでっ

このくされ○○っ(私)!<放送禁止用語連発>

ちっとは、K子ちゃん見習え、おんどりゃあ。」

 

K子は、してやったり顔、どや顔で、

大きな目で、大きな微笑で、

 

ゆっくり、、、、、にやり、、、、、と、私を見た。

 

背筋が凍った。

 

 

続く