子、夫婦の氏<姓>をどうするか。
最初の結婚????
1990年頃、お腹に子供ができた。
いや、妊娠は初めてではない。
もう、格好つけないし、罵声を浴びてもいい。
最初の妊娠は、22歳くらい。
その頃スタジオフリーは水を得た金魚のように、まあ、鯉まではいかなくとも。
相手は、中野で同棲していたY口くん。
初めての妊娠だし、嬉しさ半分、怖さ少し、
なにより、「どうすんの?仕事。」
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初回の妊娠は、数日間の幸福感。
しかし、
氏家家優勢で決められてしまい、
「はらぼてで、M製菓だめになんだろ。」と。
はなから、妊娠反対勢力に押され、
なんだか、寂しい気持ちで、数週間過ごした。
だけども、子供はあきらめることに、、、。
そのかわり、Y口くんとの絆的なものが深まったかも。
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2度目の妊娠。
1990年の春頃。
これは、年齢的にも、もう産まなきゃ!って決めていて。
でも、どうすんの?
私が、夫、子供を養うの?
それとも養ってもらえるの?
氏家家の結論は決まっていた。
生まれた子供は、氏家を継がせよう。
山口家は、「そんりゃまあ、おめでとう。どぞどぞ。」と、
いたく、優しい、義母さんが、額を広い<夜の忍びで、見なれた>玄関の、
おそらく、一枚板の質素にみえて、実は豪華、でも、脇をみると洗濯物。
そんな、畳8畳ぐらいの玄関の上がり口で、
生意気が服を着た「ゴルティエの戦闘服」を身に纏った私を、
暖かく出迎えてくれ。
「さあ、どんぞ、どんぞ!」と、
玄関脇の大きな応接室に通された。
いつもは、口数少なく、頼りなさげなY口くん。
「はいんな」と、なんかしゃきっとしてる。
して。
お義父さん登場。
「結婚するんだ!」と、開口一番、Y口くん。
オオオオオオ!
あんれまあ、こげなしっかりしたY口くんは、初めて見たげな。
「でさ、子供夏に生まれる。」と続けた。
「どこに住むんだ?あそこの狭山の土地か?」
なんか、こまかいこと聞いてられなく、
「あの、私、仕事優先します。」
と、私。
「職業柄時間不規則なので、実家から仕事いきます」
お義父さん、お義母さんは、
「結婚するなら、一緒に住まんとね。」
と。
もめる、もめるぞ、絶対もめる。
でもって、生まれるまでは、氏家家で過ごし、赤ちゃん用に改築したりして。
会社は、妊娠告げて「謀反騒ぎ勃発」
生まれる日も、個室にでかいショルダーフォンおいて、
うんうん、言いながらも、会社からの電話にでたりして。
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でもね、うまれるのが、1ヶ月近く早くて、
で、氏家母は、Y口母に電話してくれたんだけども。
「りーこ!りーこ!Y口くんどこ行ったの!!!!!」
知らないし、産んだばかりよ、
なんか、「大丈夫?」とか「良かったねえええ」と、言って欲しいなあ。
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そ。
山口くん、まさか早く生まれるはずないと、
フィリピンに遊びに行ってて。<本人曰くダイビング、氏家母は女遊びだと>
山口君さ、いつものように、母親に告げることもなく、ふらっと。
これが、氏家母の逆鱗に触れて、
「いい!もう!赤ちゃんは家で育てます!」って、山口母に勝手に啖呵きったらしい。
名前も、理為どうよう、祖父にたのんで「理一郎」。
勝手に決めたの。もう、、いや!
あーあ。もめたよ、予感的中。
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その頃、
山口家も大騒ぎ!
だって、出生届け2週間以内よ。
この2週間も、もめにもめて、、、
「婚姻届出して、出生届け」ーーー山口家<普通の考え方>
「出生届けだけ」ーーーーーーーー私
「氏家家に婿養子で、出生届け」ーーー氏家家
はあああああああ。
赤ちゃん、かわいい。
おっぱい飲むの、かわいい。
そんなときに、やめてくれ!
と、勝手に(いつものように)市役所行ったの、私。
で、出生届けお願いしマースって。
なにやら、ごそごそ、時間かかるわああああ。
随分経って、
「あの、婚姻届は?」
「ないです」
「父親不明ですか?」
「いや、夫婦別姓の別居です」
これね、ただ、父親が認知届け出すだけ。
「え???」
「不倫じゃないよ。」
もうね、待ちくたびれて、山口くんに認知届け書いてもらって、
私が出生届け出したの。
波乱の予感満載。
だけど、それどこじゃないほど、
会社は、もっとやばい状況になっていたという、、、。
みなさん、事実婚、普通の結婚。
どっちも、女には不利だなあ。
つづく
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